私が彫りを学んだ80年代に購入した超硬タガネの柄は全てスチールでした

現在は当所のタガネも含めてステンレスになってます

赤タガネや青タガネはサイズ別に長さも太さも違います

超硬タガネの柄は全て一緒ですが、赤や青タガネのようにサイズにより柄も変えた方がいいと思い試作してみました

当所の定番のSUSの5×3ミリに対してスチールのSSの4×2ミリの平鋼の柄になります

寸法は柄の部分で約長さ75ミリ、幅4ミリ厚さ2ミリ＋超硬の長さ約25ミリ（各部共に個体差ありの流用写真）

－5ミリ位のロー付けしろで全体の長さは約9.5センチと長めで、幅と厚み以外はSUS柄と同じです

定番のSUS柄のタガネも参照してください



和彫り基本２本セットに追加のお勧め曲線用毛彫りタガネです

実際に私が彫ってる以下の動画にて、唐草模様彫りの後半で使用してます

https://youtu.be/jMO47Hfh1ko



SS400はSUS304に比べると随分柔らかいスチールになります

メリットは柄がオタフク槌の力を吸収して刃先が破損し難くなります

（ただし初心者入門者に0.5以下はお勧めしません）

車で例えるならショックアブソーバーような役割しますので刃の食い込みがよく船底と合わせてさらに刃こぼれし難くなりますが半面深く彫り過ぎると破損の原因になります

また柄を加工しやすくロウ付け部分の段差をさらに無くしたり短くする事も容易です



SS柄は主に極細用のタガネになりますがデメリットはタガネ全体にしなり感があり打撃に対しての刃先の感度は鈍くオタフク槌の打撃点が早く潰れます

また酸化が早くすぐ錆びます

酸化が早いため意図的に錆びさせた後に錆転換剤（赤錆を良性の錆へと変化させて腐食を止める物）を塗ってるので柄が黒いです

（紙やすりなどで落とせますが、あまりきれいな塗装ではないため、また使用により剥がれて来ますので収縮チューブ同梱します）



サイズや刃先の形の違いなど初期不良には対応しますが使用後の刃こぼれ破損は交換不可能となります

再研磨の際には刃先の幅や角度の調整なども可能です

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http://bijodam.com 工房BijoDam 主宰

日本宝飾クラフト彫留彫刻科卒 CGL DC 太田 豊