チャールズ・アイヴズ

①交響曲第2番

②はしご車のゴング あるいは メイン・ストリートをゆく

消防士のパレード

③音の道 第1番

④賛美歌(ラールゴ・カンタービレ)

⑤ハロウィーン

⑥宵闇のセントラルパーク

⑦答えられない質問



指揮:レナード・バーンスタイン

ニューヨーク・フィルハーモニック

録音:1987年、1988年



アイヴズは1874年生まれ、1954年に没したアメリカの作曲家ですが、作曲家は副業で、主業はビジネスマンで生命保険会社の副社長まで栄達した人物です。バーンスタインはアイヴズの熱烈な擁護者のひとりで、交響曲第2番は、完成後約50年を経てバーンスタインが初演したものです。バーンスタインがいなければ未だに初演されていなかった可能性もあります。アイヴズの楽曲は、伝統的な西洋音楽にアメリカ民謡などの要素が絡まりあった独創的な音楽です。アイヴズの作品の中では⑦が最もポピュラーです。



好きなおもちゃや、そんなに好きではないおもちゃを無造作に放り込んだおもちゃ箱。アイヴスの音楽はちょうどそんな感じ。おもちゃ箱の前に座り込むと、次々におもちゃを引っ張り出したくなり、気に入ったものを見つけるとそれでしばらく遊んでみたり、急に違うおもちゃで遊んだり。片付けなければ叱られるに決まっているのに、ついつい、なんでも出してしまい最後にはおもちゃの中に自分がいることが楽しくて仕方なくなる。この演奏を聴いてそんなことを思い出した。交響曲第2番の最後の不協和音には、引っ張り出したおもちゃを次々に放り投げて喜んでいる子供の風景が思い浮かぶ。



バーンスタインによる第２交響曲は、他の演奏と同様に、この新盤はバランス感覚に優れているが、アイヴスの斬新さ、奔放さという点に絞れば、旧盤の方が聴き応えがあるかも知れない。しかし、カップリングの小品も魅力的なものが多く、気軽にアイヴスにふれることができる点でもこのCDの価値は高い。



国内盤、帯無し、盤面傷無し　

オリジナル・ジャケット盤



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