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１９９２年１月に柴田書店から初版発行された、磯淵猛氏の著書「紅茶：おいしさの『コツ』」です。

～はじめに（抜粋）～　
本書は、柴田書店・月刊「喫茶店経営」で約２年間にわたり連載した「紅茶こつの科学」をまとめたものです。
最初のうちは、お客さまを相手にする経営者を対象に、疑問やレシピの紹介を目的としたのですが、書いてるうちに、プロも一般の方も、どれだけ差があるのだろうかと考えるようになりました。それは、知りたい内容が、決して専門的な紅茶の分析や成分のことなどではなく、おいしさの追求だったからです。
おいしさを求める気持ちに、プロもアマもありません。
そこで、つくっているプロの立場になって、紅茶好きの客側になって、「どうして」という気持ちをそのまま文章にしました。
一部文章には、経営者や店に働く人としての立場から見た言葉遣いや文句がでてきます。しかし、そんな時は、一般の人も、経営者ではなく、紅茶をいれている側になり、家に客を招いている場面を思い浮かべお読みください。
イギリス伝統のアフタヌーンティーや、ハイティーは、人を招き、招かれるマナーがあります。そして、紅茶は一人で飲む楽しみと、大勢でもてなす楽しみがあります。プロが接客するのも、アマチュアが客を招くのも、心遣いとマナーには、何ら変わりはないです。
あなたが一番嬉しい時はどんな時でしょう。
それは、心を込めて何かをし、相手がそれを喜んでくれた時です。その嬉しさは、心を込めていれた紅茶を「おいしい」といってくれた時と似ています。
本書が、「おいしい」といってもらうための手引書になれれば幸いです。



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他にも多くの書籍や雑誌などを出品しておりますので、、そちらも是非ご覧ください。

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