貴重な歴史の一片、江戸時代の名作『児雷也豪傑譚』（じらいやごうけつものがたり）三編上下巻をお届けします。

天保10年（1839年）に出版されたこの合巻は、美図垣笑顔（みずがきえがお）による物語で、和泉屋市兵衛から刊行されました。185年の時を経た本書は、全体的に老朽、シミ、シワ、破れなどがあり、一部文字がかすれている箇所もございますが、その歴史的価値は計り知れません。

サイズ：縦18㎝　×　横：12㎝

ページ数：約20頁　×　2冊

江戸時代後期から明治元年（1868年）まで刊行され続けたこの長編合巻は、全43編からなり、4代にわたる作者たちによって書き継がれました。初編は美図垣笑顔が手掛け、その後、一筆庵（浮世絵師の渓斎英泉）、柳下亭種員、柳水亭種清が続きました。挿絵は歌川国貞ら計7人の浮世絵師が担当し、その芸術的価値も高いものです。

物語の主人公は児雷也という名の豪傑で、彼は蝦蟇（ガマ）召喚の妖術を使い、各地で活躍します。また、大蛇丸（おろちまる）という宿敵も登場し、後に児雷也の妻となるナメクジを操る妖術を使う綱手（つなで）が加わり（伝説の三忍）ガマ・ナメクジ・蛇の三すくみの展開が繰り広げられます。



※特典①　現代語訳をお付けします。仮名読みと現代語訳の構成となっており、解読に非常に参考になると思います。個人的に作成したものであるため、現代語訳の正確性は保証致しかねますが、あくまで参考文としてご理解ください。



※特典②　お買い上げのおまけとして、古紙幣（昭和初期位？）を数枚お付けします。価値は低いとは思いますが、しおりとしてお使いいただくのも一興かと存じます。

この希少な『児雷也豪傑譚』を手に入れ、江戸時代の文化と物語をお楽しみください。収集家の方にも、歴史や文学に興味のある方にも、特別な一冊となることでしょう。この機会にぜひお求めください。

　書籍の劣化を抑える目的でグラシン紙でカバーして、防虫効果のあるハッカ油を染み込ませた用紙を挟んでお届けします。

草双紙（くさぞうし）は江戸時代から明治時代にかけて、江戸（現在の東京都）を中心に読まれた娯楽本です。文字はほぼ平仮名ばかりで子どもたちの人気を集めていました。

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