定価 : 5,170円。
収録時間 : 本編99分+特典29分。

入手困難なレア品です。

特典映像のインタビューでも、本作のプロデューサーでも有った内田裕也が「宮沢りえが一番、輝いていた時の作品だ」と言ってましたが、正にその通りです。

当時宮沢りえは19歳で、1988年の「ぼくたちの七日間戦争」初出演以来、4作目の作品になります。

本作品の見所は、キラキラ輝く若い頃の宮沢りえが潤沢に謳歌出来る点で有るのは間違い有りません。それを知ってか、まったく出し惜しみしていません。

たけしも漫才から映画に舵を切り出した頃なので、「その男、凶暴につき」の頃みたいな、触れば切れるような、ピリピリした頃のニヒルでクールなたけしです。ちなみたけしは当時44歳で、最も脂の乗った壮年時代のたけしを観る事が出来ます。

本作品はDVD化を記念して「デラックス版」として発売されたためか、内田裕也が過去、出演した、知る人ぞ知る一連の作品の予告編が収録されています。

ちなみに「おんな・猥褻に」「水のないプール」「十階のモスキート」「コミック雑誌なんかいらない！」の予告編を収録。

全編、オールパリでのロケです。制作スタッフは、半分がフランススタッフだったそうですので、それなりに制作費はかかっていると思われます。メジャー配給作品でも無いのに、これだけ贅沢な制作が可能だったのも、一重にバブルの真っ只中だったからだと思われます。

レイモン・マルローのフレンチ・ミステリ『春の自殺者』をもとに、内田裕也が製作・脚本（長谷部安春と共同）・主演を務めたサスペンス作品。内田の他、宮沢りえとビートたけしというキャストが話題に。監督は若松孝二、製作総指揮は奥山和由。1978年に内田主演、長谷部安春監督で製作された「エロチックな関係」のリメイクである。
　探偵KISHINと秘書RIEがいる、パリの路地裏にある探偵事務所。奥山という男が自分の愛人ロレーヌの素行調査を依頼、仕事のなかったKISHINは二つ返事で引き受けた。ロレーヌは複数の男と付き合っていたが、尾行するKISHINを自室に誘い関係を結んでしまう。ロレーヌは奥山に命令され男と関係を持ち、それをネタに奥山が恐喝するのだという。

エロティックな関係 デラックス版／宮沢りえビートたけし内田裕也 （脚本、出演） 奥山和由 （製作総指揮）