研究社新訳註叢書29
CHARLES LAMB
THE ESSAYS OF ELIA
『エリヤ随筆集』
チャールズ・ラム 著
藤井一五郎 訳註
1957年6月20日　5版発行　
定価150円

英文学の中でも、特に英国人の風格を示すエッセイは、チャールズ・ラムから始まっている。「エリヤ随筆集」には、ラム独特のヒューマーのうちに、人生のきびしい試練に堪えて鍛えられてきた著者の諦観と叡知が秘められている。それを作者は親近感をこめて、面白くおかしく雑事にかこつけて、それとなく述懐するのである。この作者の奥ゆかしい人柄の魅力にとりつかれて、芸能人の高座からの誰に聞き入るように、読者は何時か引きこまれて行くのである。しかしそれは単なる話の面白さでなく、長い人生体験の中からにじみ出てくる年輪の美しさであり、深い思索と読書の生活から生ずる悟りと教養の魅力なのである。

☆はしがき(一部)
秀れた随筆のうち、ページ数の都合で、最も秀れて面白いと思うもの十篇だけを選んで訳註をつけて見た。最も秀れているといっても嚴密に十篇と言えば実はいずれを採ってよいか迷ったのだが、與えられたページ数が、その秀れたものの中でいずれを採るかを決めてくれたのである。……
　　　　　　　　　　(訳註者)

・カバーに、ヨゴレ、キズ、折れかあります。
・天地小口に、シミ、ヨゴレがあります。
・頁47、107～110、208に、ヨゴレがあります。
・書き込みの跡があります。
・シミ、ヨゴレがあります。

長期自宅保管していたので、経年劣化はあります。
古本にご理解いただければ、ご検討ください。
よろしくお願いいたします。

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