ラヴェル

①ピアノ協奏曲ト長調

②左手のためのピアノ協奏曲

③夜のガスパール



サンソン・フランソワ（ピアノ）

指揮：アンドレ・クリュイタンス①②

パリ音楽院管弦楽団①②

録音：1959年①②、1967年③



フランソワとクリュイタンス、パリ音楽院という絶妙な顔合わせによる洗練された香気に満ちたラヴェル。解釈するという言葉より「演奏する（or 遊ぶ）」という言葉を好んだフランソワらしい演奏。まさに、この瞬間に曲が生まれているかのような新鮮さに溢れています。特にト長調の協奏曲は天性のリズム感が冴えわたり、彼の思いのまま自由自在に指が鍵盤を駆け巡る妙技に惚れ惚れします。左手の協奏曲も素晴らしい！感情を表に出すのを嫌ったラヴェルの心の叫びが、フランソワの指を通じて激しく噴出しているかのような錯覚にとらわれます。



フランソワは楽譜を教科書通りに弾くようなピアニストではなく、その場のノリ、感興に任せて自由自在に弾いている感がある。セッション録音だがまるでライヴ録音のように感じられる。クリュイタンスの気品ある伴奏も十分魅力的である。音質は抜群とはいわないがまあまずまず。旧EMIで1961年に発売されて以来、ラヴェルのピアノ協奏曲・左手のためのピアノ協奏曲の古典的名盤として聴き継がれてきたアルバム。



のだめカンタービレでのだめが弾きたかったけど、ルイが千秋と共演した曲です。とっても新しくって楽しい曲です。まあ、美しい旋律を楽しむような楽曲ではない。じゃあ何を愛でるか？オーケストレーションの妙（みょう）と、、、展開の不思議さ。ちなみに第一楽章はなんかガーシュイン「ラプソディー・イン・ブルー」っぽい。しかし、第2楽章は美しい。すべてのピアノ協奏曲の中で、第2楽章だけに限れば、このラベルのピアノ協奏曲ト長調が最も美しいとする意見に賛同したくなります。



ピアノ協奏曲ト長調には、他にミケランジェリ、アルゲリッチ（数種)、ツィマーマンなどの名盤があり、どれも甲乙つけがたい素晴らしさです。2017年刊行の名曲名盤500では、このフランソワ盤が2曲とも第1位に選定されています。余白にはピアノ独奏の「夜のガスパール」をフィルアップ、これもアルゲリッチ盤と双璧の名演です。



輸入盤、盤面傷無し

開封済みですが新品に近い美品です



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