マーラー：亡き子をしのぶ歌（フェリアー／ウィーン・フィル／ワルター）

1] マーラー：亡き児をしのぶ歌
[2-5] グルック：「オルフェオとエウリディーチェ」 より 「このとおり愛する人を呼んでいる」 (第1幕)，「ああ 落ち着いてくれ」，「なんと澄んだ青空」 (以上 第2幕)，「エウリディーチェを失って」 (第3幕)
[6-8] パーセル：「トランペットを吹き鳴らせ」 (メアリー女王の誕生日のための頌歌より)，「われらさすらわん」 (「インドの女王」 より)，「羊飼いよ おびき寄せるのをやめよ」 (「アーサー王」 より)
[9,10] ヘンデル：「オットーネ」 より 「春はきませり」，「来ませ 安らぎの眠りよ」
[11,12] グリーン (ロパー編)：「主をたたえよ」，「静かに身を横たえよう」
[13] メンデルスゾーン：「わが愛の全てを」 (6つの二重小曲集より)

■キャスリーン・フェリアー(A)　[1]ブルーノ・ワルター指揮ウィーンpo
[2-5]ブルック指揮 オランダ歌劇場o　[3] 同cho
[6-13]ジェラルド・ムーア(p)　[6-8,13]イソベル・ベイリー(S)


録音データ・その他
☆[1]1949. 10, [6-8]1945. 9, [9,10]1945. 4, [11,12]1944. 9, [13]1945. 9; [1]キングズウェイ ホール, [6-13]アビー ロード第3スタジオ (以上ロンドン) における録音。[2-5]1951. 1 アムステルダム市立劇場 におけるライヴ録音。
－[1]はフェリアーの代表的な録音のひとつ。現代の感覚からすると古いタイプの歌唱で 巧みではありませんが、いかにもアルトらしい中性的な声質と力強い高い音、低音までしっかりと鳴る声で、子を失った母親の悲しみを訴えかけてきます。聞き手の脳で考えさせずに直接 心に届かせる感じであるのは、いわばプロの歌唱のようではない素朴な表現であるゆえでしょう。またワルター6ウィーン・フィルの夕映えのようなバックが素晴らしい。
－[13]の歌詞は本来独語ですが、ここでは英語訳詞による歌唱