モーツァルト

①ピアノ協奏曲第20番ニ短調 K.466

②ピアノ協奏曲第24番ハ短調 K.491



クララ・ハスキル(ピアノ)

指揮：イーゴリ・マルケヴィチ

コンセール・ラムルー管弦楽団

録音:1960年11月　パリ　ステレオ(アナログ/セッション)



モーツァルト演奏家として一世を風靡したルーマニア出身の女流ピアニスト、クララ・ハスキル[1895-1960]。没後50年以上を経ても、その遺された演奏は多くのファンから強し支持を受けています。このアルバムに収められたモーツァルトの2曲の協奏曲は彼女がこの世を去る1ヵ月前に録音されたものです。モーツァルトの短調の協奏曲を2曲カップリングした、名盤として長らく愛好されてきた演奏です。ハスキル最晩年の録音ながら、とろけるような美しさにあふれ、ニュアンスに富んだ演奏は、モーツァルト演奏の理想とされています。



ハスキル・ファンは「モーツアルトを弾かせたらハスキルの右に出る者はいない」と言いますが、それを実感できる1枚です。打鍵が確実でピアニシモでもはっきりと音が聞き取れ、曖昧な部分はないのに雰囲気豊か、そして全体の構成が賢固で、聞かせどころ満載です。マルケヴィチの指揮も冴えています。ステレオ録音で音質も良好。これはハスキルが残してくれた全録音中、（一般的には）恐らくベストの1枚でしょう。



信じられない音である。特に20番の第2楽章など神がかり的な美しさだ。とても言葉では言い表せない音なのだ。技術がすごいのではない、演奏が華やかなのではない、美しいのだ。聴かねば損の≪超必聴盤≫である。熱烈におススメする。ちなみに、このハスキルの第20番と第24番の二つの演奏は、いずれも、「21世紀の名曲名盤」（2004年音楽之友社）のそれぞれの曲中で、第１位にランクされています。　　　　　　



輸入盤【24-BIT】【廃盤】盤面傷なし 17



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