エディ・コンドンはシカゴのジャズメンたちのボス的存在のギター奏者

メンバーにはジャック・ティーガーデン、マックス・カミンスキー、ボビー・ハケット、マグシー・スパニア、バド・フリーマン、ジェス・ステイシー、ジョー・サリバン、ジョー・ブシュキン、ファッツ・ウォーラー、デイブ・タフ（ジーン・クルーパ、バディ・リッチと並ぶ白人最高のジャズドラマーの一人）、ライオネル・ハンプトンなどの名手が参加しています。



コモドアレーベルの名プロデューサー、ミルト・ゲイブラー氏は以下のような想い出話を語ってます。



『ジャム・セッション・アット・コモドアのレコーディングは38年4月30日に続けられた。有名な〈セレナード・トウ・ア・シャイロック〉はトロンボーンにジョージ・ブルーニスにかわってジャックが起用されている。またピー・ウィー・ラッセルはレコーディングのために彼の通いつけていた質屋からクラリネットをおろさなければならなかった。ピー・ウィーは全く張り切って他の連中をしのぐほどの名演奏を披露した。〈ダイアン〉はジャック・ティガーデンとピー・ウィーをフィーチュアした。

　私はジャム・セッションが短い時間でしか収録できないことに悩んでいた。私は野心的なアイディアに挑戦しようと決心した。1940年3月23日“ジャム・セッション・アット・コモドア”の第三回セッションが行なわれた。

〈ア・グッド・マン・イズ・ハードトゥー・ワアインド〉は十二インチ盤四面にまたがるセッションである。私は素晴しいリズム・セクションと共に二人の強力なメンバーをフロント・ラインにしいた。第一面と第三面はマックス・カミンスキー、ピー・ウィーとブラッド・ゴーワンスをフィーチュアし、第二面と第四面はマグシー・スパニア、ジョー・マーサラとミフ・モールを、そして第四面の最後に全員という組み立てが出来た。

　私の過去のコモドア・セッションを思い出すにつけ、歴史上あまりにも有名となったジャム・セッション・アット・コモドアという名で発表されなかったものも含めて、いずれも、ジャム・セッションのあの和気あいあいとしたジャズ・スピリットに溢れたものばかりだ。

コモドア・セッションは、当時、吹込みに参加してくれたジャズメンにとっても、また、製作者の私にとっても、じつに思い出深いものであり、とくに私個人にとっては、生涯を通じて最良の時代であった』