太平洋戦争の敗戦前夜にB29撃墜用の高性能戦闘機「震電」の設計製造チームで活躍された橋本文男氏は、戦後、一躍、ギター製作家、橋本（文男）一男に転身し、これまでに培った製作技術を活かして、橋本ギター工房を立上げることになりました。日本の高度成長期を中心に長年にわたり、手工品から一般品まで、数々の特徴ある橋本ギターを世に送り出してきました。

出品のギターは、橋本一男氏の手工品ギターで、1965年の作品です。既に還暦を迎える、素朴な橋本ギターの特徴を色濃く残した燻し銀のような手工品ギターです。

材料のトップはスプルース単板、サイドとバックは、焦茶色に彩られたメープル、ネックもメープル、指板とブリッジは明るい焦茶色のローズウッドのようです。また、年月を経た、スプルース単板とメープルの相乗効果により、華麗で柔らかな年代ギターの音色が響きます。

経年により、小さなキズや打痕があり、前のオーナーが自分で塗装修繕されているため、還暦ギターの割に、全体的に良いコンディションです。また、トップにはキズ防止のため透明なゴルベ板が貼ってあります。試奏用の弦を張りましたので、すぐに試奏していただけます。

ギター愛好家の皆さまには、貴重な還暦の手工品ギター、橋本一男 1965年 No.271ビンテージどうぞよろしくお願いします。

全長：99センチ
弦長：64.7センチ
弦高：約2.6ミリ　12フレット1弦
　　　約3.6ミリ 6弦
ナット幅：約4.9センチ
ボディ幅：約9.3センチ

本体にプチプチで巻いて段ボールで補強して発送します。安全にお届けいたします。