NOCD-1506 DUSKO GOJKOVIC

JAZZ OCTET

我が国でも人気の高いダスコゴイコビッチは来年 (2001年)には70才を迎えようとする現役バリバリのコン ポーザー、アレンジャーであり、本人は控えめに謙遜す るであろうが国際的なハード バッパーでもあり、数少 ないセンチメンタルなバラードが吹けるトランペット・ プレーヤーでもある。

1996年初来日を果たし、 97年、98年と立て続けに来日 をしている。 特に96年初来日時のファンの熱気は相当な もので各地でのライブでは満員札止めの状況であったと 聞いている。筆者も96年、97年と生で彼のライブを覗い ているが、その人気は衰えるどころか毎回ファンを増や している感もある。 ご本人も大好きであると言っている がバラード・プレーに於けるスラブ的センチメンタリズ ム溢れるメロディー・ラインと律儀なまでのビバップ・ スプリットもすばらしいが、気さくな人柄と真摯な演奏 態度が我が国での人気が高い大きな要因であろう。

当アルバムはゴイコビッチの初リーダー作品であり、 現在もそうであろうが中古レコード店ではトップクラ スの高値がつく超レア盤である。 元々ユーゴスラビアの 国営放送会社であるRTB (ラジオ・テレビジョン・ベオグ ラード) レコードからリリースされているが、長年共産 主義体制が敷かれ、 近年も戦火に見舞われる社会状況下 を考えると、はたしてどれだけのジャズ・レコード成る ものが流通しているかも察しがつくのではなかろうか。 さて、当アルバムは“インターナショナル・ジャズ・