モーツァルト 3枚組

disc 1

①交響曲第35番二長調 K.385 『ハフナー』

②交響曲第41番ハ長調 K.551 『ジュピター』

disc 2

③交響曲第36番ハ長調 K.425 『リンツ』

④交響曲第38番ニ長調 K.504 『プラハ』

disc 3

⑤交響曲第39番変ホ長調 K.543

⑥交響曲第40番ト短調 K.550



指揮：レナード・バーンスタイン

ウィーン・フィル

録音：1981～1985年



稀代の指揮者バーンスタインの名盤というと、おそらく誰もがまっさきに思い浮かべるのはマーラーの交響曲の熱演でしょう。たしかに圧倒的なできばえですが、このモーツァルトの交響曲もまた、それに劣らぬ歴史的名演です。聴きごたえがたっぷり。スケールが大きく、ゆったりとしていて、すこぶる濃密。隅々まで考え抜かれていて、しかも繊細巧緻。さすがバーンスタイン。名門ウィーン・フィルの豊麗な響きと一糸みだれぬドライヴ感にも感歎を禁じえない。くりかえし聴くに耐える名盤です。



音楽評論家：宇野功芳氏

「録音、演奏ともに優れたCDとして、第35番「ハフナー」のトップに挙げたいのはバーンスタイン盤である。彼は古典音楽の格調を崩さずに、味の濃さを出そうとし、成功したのだ。たとえば第4楽章だが、他のどの演奏よりも速いテンポで驀進するが、少しも粗くならず、巧みなメリハリの効果をあたえながら、ものの見事にエネルギーが充溢を示しているのである。」「第36番「リンツ」におけるバーンスタインの表現はワルターと同じ旧スタイルだが、もっと個性的で味が濃い。スケールの大きい迫力、人間味にあふれ、指揮者の体臭さえ漂ううたい方は人によってはしつこいと思うかもしれない。そこがワルターとの相違であるが、みなが学究的なモーツァルトをめざしている現代に、少しもかっこうをつけず、自分の感じたままの音楽をひびかせるバーンスタインの正直さが好ましい。」



国内盤【廃盤】帯無し、盤面傷無し　18



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