古伊万里色絵
丸窓図覗き猪口

丸窓が美しく配された江戸期の覗き猪口です。
色合いがとても美しいのが魅力です。
丸窓の中には吉祥の植物文様であるラン、菊、牡丹が描かれています。
ランは青々とした葉を繁らせ目立たず美しい花を咲かせます。その花は中が中空になっていることから、裏表がなくまっすぐな心を表しているといわれています。
菊は日本の文様の中でも最もよく登場する草花、邪気払いや無病息災など心身の守る花とされています。
最後は百花の王として君臨する牡丹、長寿や富の象徴とされ、大きな花を毎年咲かせるところから女性の美の象徴とされされています。そして格子文様、これは永遠に続くという意味があり、草花のそれぞれの意味するものが永遠に続いてゆくようにという意味であります。片手で包み込める小さな猪口に、たくさんの願いが込められているのですね。日本人の奥ゆかしさを感じます。使う人が幸せになってほしい、そんな優しい思いやりの気持ちが込められた猪口なのです。


サイズ
口径 42ミリ
高さ 50ミリ

ほとんど目立たず、画像でもなかなか写らないほどの小さなニュウがあります。他に経年による小キズ、スレあり。写真でご確認下さい。

古いものですからご理解を頂いた上でご検討よろしくお願いいたします。

種類...酒器

種類...お猪口