こちらは、先日ネット上で話題となった
Please Please Meのイギリスで制作された
オリジナル盤の最初期プレス、
いわゆる『金パロ盤』よりも生々しく鮮度の高い、
まるですぐそこでビートルズが演奏しているような
迫力のある1枚、ドイツオリジナル盤の
『Please Please Me』の音を収録したCDです。

(ドイツでは、Please Please Meは
『Die Beatles』というタイトルで発売されました)


現在世界中でアナログ レコードが人気ですが、
それはどうしてかと言いますと、


90年代以前に発売の音楽は、

すべて磁気テープに録音されております。

CDやレコード、ハイレゾ音源を作る際には

そのテープに録音された音を

使用するわけですが、



残念なことに、そのテープは経年劣化するため、

収録された音が徐々に失われていってしまい、

演奏の細かなニュアンスが聞き取れなくなったり、

「サー」というヒスノイズも増加していきます。



そのため、もっとも劣化の少ない、

完成したばかりのマスターテープの音を収録している

アナログレコードや オリジナル盤が

現在人気を博しているわけですが、



もともと、ビートルズのUKオリジナル盤は
コンプレッサーを大量に使用した、
迫力や爆音寄りのサウンドとなっています。
最初期の数作は特にその傾向が強いのですが、

そのコンプレッサーを使う以前のテープが
誤ってイギリスから渡されたという

ドイツで制作されたアナログレコードは、
コンプレッサーによって音が潰されるよりも以前の、

たとえばジョンのボーカルのマイクとの距離感や、
ポールやジョージがギターやベースの弦を
ピッキングする強さ、
リンゴがフレーズごとにドラムを叩く
ニュアンスを変えている点など、

当時アビィロードスタジオで、
John Lennonや Paul McCartneyが録音していた
本当にそのままの音を聴くことができる、
大変貴重かつ美音な1枚となっており、
特に上記のような演奏のディティールを
楽しみたい方には、これ以上のCDはありません。

本盤は二次市場に出回ること自体も大変珍しい

貴重なアイテムです。

ぜひこの機会を逃すことなく、

この大迫力のサウンドを

お手に取ってお楽しみいただけますと幸いです。