日置流は「日置弾正正次(へきだんじょうまさつぐ)」が吉田上野介重賢(道宝)に弓道の極意を皆伝し、弾正亡き後に恩師を思慕追尊して日置流と命名、その法を後世に伝えたものです。

この日置流の最初の分派が日置流
雪荷派であり、道宝の孫である
「吉田六左衞門重勝(雪荷)」が開祖です。

川島先生はこの日置流雪荷派の弓を台湾(台南)で酒井彦太郎師に学びました。

酒井範士は川島先生が武徳会精錬証を拝受した時、雪荷派初免状を渡したのみであったので酒井先生が面食らって目録以上指南免許までの全部の伝書を同日付けで皆伝され、「長年に渡り多くの弟子をもったが、今後こんなに驚かされる事はあるまじ」と述べています。

「弓道回顧録」は昭和27年に発刊され、「弓道実修私見」は翌28年
に発刊された。

「信太歌之助先生と山田次朗吉先生の思い出」は直心影流第十七代大西英降先生の求めに応じて、亡くなる直前の昭和32年に投稿されたものです。

この「弓道回顧録」等には川島先生の凄まじいばかりの弓道修行の様子が書かれていますが、この書籍は流派を問わず時代を超えて、
現代を生きる私たち弓道を愛好するものにとって、一読すべき貴重な書といえます。

全体的には綺麗な状態だと思います
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定価 1,600円
発行 2013年12月 3日
編纂 小澤 勉
監修 松尾 牧則