70年代イタリアンジャズの真髄が一枚で堪能出来る名コンピ

イタリアのラウンジ系レーベル「RIGHT TEMPO」
がセレクトした1975〜1979年の伊ジャズ・コンピ！モーダルからラテン系まで、イタリアンジャズ最良の時期を堪能できます。レア音源多数！

発表当時(1994年)からすれば、アシッドジャズの一大ムーブメントの後追いかもしれないが、実際トラックが録音された70年代後半は、そんな再発掘でブームが来るなど知る由もなく、プレイヤーは演奏しているわけだが、けっして同時期のジャズシーンを意識してか、知らずか、グルーヴィなプレイを発揮している。

特にRomano Mussolini率いるカルテットは、独特なサンバテイストの演奏を聴かせてくれているが、亜流の感じはまったく感じさせない。

後半のGIGI CICHELLERO BIG BANDのダイナミックな演奏も捨てがたいが、個人的には前半に収録されているSonnie Taylorの鍵盤プレイが光るMAYAFRA COMBOのどこかしら、いなたい演奏とラストに収録されたHENGHEL GUALDIの疾走感ある楽曲がツボだった。

広義ではジャズの範疇ながら、モーダルかつラウンジミュージックに近いのかも知れない。ただ、今こうして聴いても古臭さを感じさせないどころか、捨て曲が一切無い往年のイタリアンジャズおそるべしと感じさせてくれる貴重なコンピレーション。

SIDE-A01 MAYAFRA COMBO / IFFILAH HA-HA
02 MAYAFRA COMBO / MAYAFRA BLUES WALTZ
03 MARIO RUSCA QUARTET / PRETEXT
04 GIGI CICHELLERO BIG BAND / MODESTAMENTE PARLANDO
SIDE-B01 ROMANO MUSSOLINI & HIS FRIENDS / BRASILIANA
02 ROMANO MUSSOLINI & HIS FRIENDS / OMAGGIO A OSCAR PETERSON
03 MARIO RUSCA QUARTET / SUSPENSION
04 PILLOT FARMER QUARTET / BROTHER MAN

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