「手のひらの京(みやこ)」

綿矢 りさ

新潮文庫
令和５(2023)年・第７刷
248ページ
定価:520円+税

一年ぶりの京都旅行。往復の新幹線で読み終えた一冊です。

途中から「これって谷崎の細雪じゃない？」と思い始め、読了後の「解説」で納得しました。

三姉妹それぞれの個性と置かれたシチュエーションが、オムニバス風に繋がり合い、そこに京都の風景が織り込まれて、まさに現代版「細雪」でした。

綿矢さんは京都ご出身ということでリアリティがあり、いわゆる名所・観光地とは一味違うレア感ある京都の穴場を幾つも楽しめました。お薦めの一冊です。

▲古書店で購入した文庫本ですが、裏表紙に貼られていたタグを剥がしたところ、ベタつきが残ってしまいました。
お許しくださいませ。

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