Kazuo Hashimoto
No. 61 1961年

橋本一男氏は、戦時中、戦闘機「震電」の設計に携わり、戦後間もなく福岡県久留米市で立ち上がったギター製作会社マルハ楽器製造の創業者です。

橋本氏のギターは品番が多く、内容を把握し難いですが、大別すると、定番的な総単板モデルと
トップ合板もの（合板の汎用ギター製作もテーマの一つ）があります。

出品のモデルNo. 61は、のちの総単板の定番NO. 271の前身モデルと思われます。
この系統はネックが細めなのですが、No. 61は加えてネック厚みも薄めです。

外観は、トップは割れもなくきれいですが、サイドのバインディング横部位（バック幅広部位）のみ隆起亀裂が観られます。（最後の写真）
全体的には、60年以上前のものとしては、美品だと思います。
控えめな杢目をクリア塗装で仕上げたナチュラルな風合いです。

ネックの変化もほとんどないと思われ、プレイコンディションは維持されていると感じます。

定番NO. 271の前身モデルと思われ、
女性等にもより握り易いネック形状のNO. 61
をどうぞ宜しくお願いします。


弦長　　：646 mm
ナット幅 : 50 mm
弦高　　 : 12フレット 6弦4.2mm 1弦3.5mm
ネック : やや順反り

ギターのみの出品でプチプチと段ボールで梱包して発送の予定です。


種類···クラシックギター