スミレ（菫、マンジュリカ；Viola mandshurica；スミレ科多年草）の種子を100粒以上。

必ずプロフィールをお読み下さい。そこに種蒔きの参考例もあります。



野生のスミレの種子からベランダで数年前から育て、種が沢山採れました。深めの鉢で育てていると春に可愛い紫色の花を咲かせてくれます。育て方に特に難しい点はなく、野草だけあって大変丈夫です。ただ肥料のやり過ぎには気をつけて下さい。水はけの良い土に種を蒔いて薄く土で覆い、発芽までは乾燥しないようにして下さい。発芽温度は20～30度前後で、春と秋が種まきに適した時期です。ほとんどが完熟種子で、写真のように良く発芽しますが発芽率は種播き条件によっても変わりますので、そのぶん多めにお入れします。写真は春の開花時で、毎年鉢一杯に咲きます。



野生でのスミレは日当たりのよい草地や田畑のわき、堤防、道端などに生える多年草です。古くから日本の山野草として親しまれ、種が野外に落ちても生態系を攪乱する心配はありません。根元から多数の葉や花茎を伸ばし、春に深い紫（菫色）の花を咲かせます。花茎の先に花径2cm前後の花を1輪つけます。真ん中の下向きの花びら（唇弁）には白い筋があります。

スミレの名前は、「摘み入れ」に由来するようです。これは、古代からスミレの若葉は山菜の一種で、食用として摘まれる野草の代表としての記載があるためです。『和名抄』の野菜（山菜）の部に「須美礼」、『万葉集』には「須美礼摘みに」とあるように、古代からスミレの若葉は食用となる山菜の一種で、摘草の代表であり、古代のタ行音とサ行音は近かったことから、「摘み入れ（ツミレ、ツミイレ）」の発音が、「スミレ」と表記されるようになったようです。また、花の唇弁の距（後ろに突き出た部分）の形が大工道具の墨壺に似ているので「墨入れ」に由来するのだという説（牧野新日本植物圖鑑）もあります。



※葉や花は生でサラダに、茹でておひたしに。 ぬめりがあって美味しいです。

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