天才詩人寺山修司氏の競馬エッセイ「私の競馬ノート」がこの年の10月号から始まりました。このエッセイは不定期で、本人が亡くなられた1983年の3月号まで続き、合計13篇が掲載されました。氏の独特の感性から語られる文章は、現在の競馬ファンにも受け入れられるものと思われます。
　1981年というのは、日本で初めての国際競争・ジャパンカップが行われた年でした。そこで優駿誌でも何度かジャパンカップの特集が組まれています。
1月号　座談会「わが国最初の国際競争・ジャパンカップ」
11月号　座談会「胸がわくわく国際競争」
10から12月号　ジャパンカップに賭けた男たち」
　これらは、いずれもジャパンカップに対する期待を込めたものでした。一方で、日本の競走馬のレベルが、世界の中でどのあたりにあるのかが判るのもジャパンカップの意義だとされていて、この点について寺山修司氏は次のように述べています「外国馬はサンフランシスコ・シールズなのか？」。これは1982年1月号に掲載されているため、今回の出品された優駿には載っていません。次回の出品をお待ちください。なお、同号には第1回ジャパンカップの結果について詳細に書かれております。