■〈万歳楽〉安政見聞誌(端本2冊、破損・落丁本)3

【判型】大本2冊(中巻欠)。縦243粍。

【作者】作者不明（仮名垣魯文作説、燕栗園千寿（ササグリアンチホギ）作説あり）。一勇斎国芳（歌川国芳）・一登斎芳綱・鴬斎国周・一筆庵英寿画。

【年代等】安政3年春頃刊。［江戸］三河屋鉄三郎板カ。

【備考】分類「災異・実録・見聞記」。中巻欠のほか、上弦巻に落丁多数。参考品。『〈万歳楽〉安政見聞誌』は、数ある安政大地震に関する地震誌の代表。被害状況や当時刊行された瓦版などを収録。流言・奇談までも含むルポルタージュで、細緻な挿絵も多く取り入れられ、地震災害情報の集大成を狙ったとされる。仮名垣魯文が隠れた作者であったことは、宮武外骨の『筆禍史』によって知られている。「無改物」と呼ばれる無許可出版物に対する再三の禁令にも係らず出版したためか、本書は発禁処分を受けた。魯文は名を出していなかったので罪を免れた（東京都立図書館HP）。

★原装・題簽付・状態並み(虫損補修・中巻欠のほか、上下巻にも落丁多数。参考品のため特価)。【参考価格（初出品時の相場）：日本の古本屋で、3冊揃いが、155,600円(小虫)～198,000円(虫食い)、中・下巻2冊が、70,000円(虫食い・イタミ)】。