#しっぽの「源氏物語」

NKK大河ドラマ「光る君へ」も大好評のうちに回を重ねていますが、これで「源氏物語」に興味を持たれたかたも多いのでは？

「読みたいけれど読みおおせる自信がない」とお思いの方、とりあえず「巻一」(桐壺から若紫まで)だけ手に取ってみませんか？
そして一巻だけなら、だんぜん谷崎潤一郎がお勧めです。
冒頭の一文を訳すのに、ほかの訳者たちは「どの帝の」としているのに対して、谷崎は「何という帝の」という表現を選んでいます。
なぜなら、濁音から物語に入ることが耳に美しくないから。この美意識に全訳が貫かれています。

紫式部 / 谷崎潤一郎
挿画入豪華版 箱入
新々訳 源氏物語
中央公論社

箱も本もビニールカバーつき。
巻ごとに挟まる和の色の薄紙、安田靫彦の挿画など、楽しみがいっぱい。
人物関係図の入ったリーフレットも付いています。

こちらは古書となります。
目立つ難としては、箱の上部に３cmほどの破れ。
見開き２ページに細い汚れ。

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