ウルトラマンの実相寺昭雄監督作品で、彼が監督する最後のATG作品になります。

特撮の実相寺しか知らない人には、オススメです。

ジャネット八田は現在は元阪神の田淵選手の奥さんであり、映画初主演作品になります。

原作は「とはずがたり」だそうです。

「怪奇大作戦」などで有名な岸田森が坊主頭で阿闍梨役で出演していますが、言われなければ、全く気づきませんでした。中盤のクライマックスとも言える、ジャネット八田との絡みで鬼気迫る演技を披露しています。

ちなみに岸田森は怪演俳優とよく言われていますが、現代では窪塚洋介に相当すると言う人が居ますが、言い得て妙だと思います。

出演: ジャネット八田/花ノ本寿/寺田農/岸田森/原知佐子/丹阿弥谷津子/東野孝彦/村松克己

王朝がたそがれる中世に、自由を求めて生きたひとりの女性がいた。

後深草上皇のもとで育てられ、やがてその愛人として御所に迎えられた四条は、貴族や僧侶など様々な男たちから求愛される。長年のそんな暮らしに虚しさを感じた四条は尼僧の姿となって旅に出る…。「とはずがたり」に材をとった詩人・大岡信の脚本を実相寺監督が鋭い映像感覚で映画化した独創的で限りなく美しい映画。

●ローコントラスト・ニュープリントを使用して中堀正夫キャメラマンの監修の下に新たにスクイーズ収録でテレシネしたニューマスター仕様
●特報収録

ジャネット八田／花ノ本寿／寺田農／岸田森／原知佐子／丹阿弥谷津子／東野孝彦／村松克己

13世紀後半、後嵯峨法皇の院政時代。帝位を弟に譲り世捨て人のように過ごす後深草上皇（花ノ本寿）の寵愛を受けている四条（ジャネット八田）は、霧の暁こと西園寺大納言（寺田農）や高僧・阿闍梨（岸田森）らの愛を受け、そのつど身ごもるが、生まれた子はすべて彼女から引き離されるに至り、自らのはかない存在を痛感し……。
実相寺昭雄監督が脚本に詩人の大岡信を迎えて描いた初の時代劇映画。権力と愛欲に満ちた宮廷から、ひとりの女が自由を求めて旅立っていく姿を、無常観に満ちた映像美で描出していく。それまでのエロス三部作と比べるとエロティシズムはやや抑え目で、むしろ自由への苦難の旅立ちというモチーフに、実相寺監督の新境地をかいまみることができる。華やかな宮廷の闇を巧みに捉えたカメラと照明も素晴らしい効果を上げている。
#実相寺昭雄 #ジャネット八田