「平成の漢詩あそび」
岡崎 満義
定価: ￥ 1300

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２０１７年１２月に西田書店から初版発行された、「文藝春秋」編集長などを歴任された岡崎満義氏の著書「平成の漢詩あそび」です。

時代に抗する遊びは愉しい！
平成を詠む岡崎流漢詩５０首。

～序より抜粋～
詩の内容は、著者が「まえがき」に述べて居られるように、「風流風雅な世界とは程遠い、俗な世界にどっぷりとつかった詩作だと言えようか。」 とある通り、現代の社会での出来事を詠んだ詩が多い。これは現役時代に ジャーナリストとして、出版社に身を置かれた環境と無縁ではあるまい。 又時宣に即した詩が多いのも 、この詩集の特色である。それらの詩の面白さは、付けられた エッセイによって相乗効果が発揮されていると言えよう。
換言すれば三千年培われた漢詩の作り方のルールという古い袋の中に、新しい材料を入れて醸し出された新しい漢詩とも言えよう。 そして、それは新聞という近代的なメディアという手法を利用しての結果である。 まさに 二十一世紀の産物と言ってもよかろう。 唯、読者の皆さんに覚えておいていただきたいことがある。 それはこのような 近代的な詩以外に『詩経』以来 作られてきた中国の膨大な数の詩の本質は士大夫即ち教養人である 詩人が自らの思想や志を述べること、なのである。

《神奈川近代文学館》
　百花丘上毎回新
　霧笛橋辺涼可親
　金港雅茵鷗鷺集
　琢磨何日放詩神

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