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図録「倉敷民藝名品展」です。
2007年6月に豊田市民芸館で開催された倉敷民藝館開館60周年記念の巡回展でもとめたものです。
いい状態で保管できていると思います。
民藝館のフライヤーもご一緒に。

「戦後一年も経たない昭和21年6月、岡山県民護協会が大原総一郎によって設立され、その主目的は民芸館の創設にあった。かくて昭和23年（1948年）11月、倉敷民酸館は日本で2番目の民芸館として開館した。
初代館長には外村吉之介が就任し、平成5年に亡くなるまで45年間、民芸館を通じて民芸の普及に努められた。外村館長らの内外民芸品の収集、展示、民芸の普及活動と民芸作者への支援などの精力的な努力により、所蔵品は1万5千点を超え、入館者も500万人を超えている。
所蔵品は「倉敷民藝館図録」として第1集（日本館・昭和48年、再販昭和57年）、第2集（西洋備・昭和56年）、第3集（東洋・昭和63年）に収録されている。しかし、最終版が出てからもう20年近くが過ぎた。
ここで想を新たにして、新しい所蔵品も加え、国別でなく物別にし、岡山県民協会はじめ関係者の思いを取り入れ、60周年にちなんで［倉敷
民館60選］を選ぶことにした。多くの推薦の中から議論を重ねて、これこそ倉敷民藝館の名品だと言える60選を決定した。
このような作業が進行中に、大阪日本民芸館から豊田市民芸館と巡回で、倉敷民藝館名品展をしたいとの企画が示され、倉敷もこれに参加させていただくことにした。60選を含めた多くの所蔵品を広く皆様にご覧いただけることは大変うれしいことであり、関係者に厚くお礼を述べたい。この図録の撮影は中村昭夫氏、印刷は平和写真印刷（株）今井氏で何れも「倉敷民藝館図録」を最初から手がけられた人たちである。相
木沙弥郎氏には新しい倉敷民藝館のロゴマークと表紙のデザインを快く引き受けていただき、この図録に花を添えることができた。皆様の変わらぬご援助に心より感謝したい。
倉敷民藝館は人々のご協力により、地方の民芸館として文化都市倉敷の一翼を担っていると自負している。民芸館は展示だけでなく、民芸作者の育成や普及にこれからも努め、豊かな暮らしの方向を民芸を通じて進めていきたいと60周年に際して覚悟を新たにしている。皆様の変わらぬご支援をお願いする。」(刊行によせてより)