「魔法泥棒」
訳者: 原島 文世 / Jones Diana Wynne

　この地球のもろもろの技術が、異世界にこっそり盗みとられている!
　なんとかそれを阻止するべく、魔法使い評議会のメンバーによる異世界襲撃隊が結成された。
　ところが予定外の事故のせいで、メンバーで生き残ったのは女性五人だけ。
　そこへ密航者の母子も加わり、地球の魔女たちの奇想天外な襲撃作戦がはじまった。
　おなじみ英国児童文学の女王ジョーンズの愉快なファンタジー❣️

　作中、登場人物のセリフ
「この世界に隣接する宇宙群の中に、たぶんこことよく似た世界があって、そこでわたしたちの世界をむこうのために利用する手立てを、発見したらしい、と。
　やり方としては、なんらかの危機を用意してー世界大戦や病気の流行や、エイズなんていい例でしょうねーそのあと、どう対処するのか追跡調査する。
　こちらが問題を解決すれば、その発見をむこうの世界を輸入するというわけね」
　と“ネタ”バラシめくところから物語は・・
　はじまるのですが♪
実際には、皆様お判りのとおりそんな単純なわけではありません♪

　著者は児童文学の作家と思われがちですが、なかなかどうして一筋縄ではいかないんですよ♪
　本作がその証明❣️
　当然ながら“キャラ”は濃い❣️
　やっぱ、女どもが縦横無尽に活躍する“スペースオペラ”もありかと、納得した次第♪

　蔵書分出品♪
　古書レベルとしての本の状態は極めて良好かと♪