ベートーヴェン

①ピアノ・ソナタ 第8番 ハ短調 作品13《悲愴》

②ピアノ・ソナタ 第13番 変ホ長調 作品27の1

③ピアノ・ソナタ 第14番 嬰ハ短調 作品27の2《月光》



エミール・ギレリス(ピアノ)

録音：1980年9月ベルリン、イエス・キリスト教会



この3曲がオリジナルの組み合わせです。初期の創作の頂点を成す強い表現意志に貫かれた《悲愴》、瞑想的な抒情と激情が見事に融合した、レルシュタープが「月光の波に揺らぐ小舟のよう」と形容したことから標題が付された《月光》。ベートーヴェンのピアノ・ソナタの名作をギレリスの演奏で収録したアルバムです。彼の孤高ともいえる稀有なピアニズムを味わってください。



ギレリスを聴かずして、いったい誰を聴くのか？とでも言える名演です。好き嫌いはあれど、私の知り合いは皆ギレリスの演奏はピカイチと。心根極まるタッチから生み出されるメロディーは、もはや右に出る者はいないと。特に、悲愴、月光は至宝の芸術。第13番も幻想的で素晴らしい。



ギレリスのベートーヴェンは孤高ともいえる稀有なピアニズム、曖昧さのないクリアな音色で強靭かつ繊細に表現しています。名曲名盤500でも①が第1位、③が第2位、圧倒的かつ常に安定した高評価を得ています。



音楽評論家：吉田秀和氏

「全盛期のギレリスの演奏はリヒテル、ホロヴィッツ、ルービンシュタインに少しも劣らない、あるいはそれ以上。」



ギレリスのベートーヴェンの特色は、その強靭且つ冷徹なまでのピアノの音にある。それは、どこまでも澄み切り、硬質なダイヤのような音質をもって音楽の本質をえぐってくる。しかも完璧なまでのテクニックに裏づけされている。ベートーヴェンの演奏としては理想的である。これは、数あるベートーヴェンのピアノ・ソナタ中、バックハウス、アラウ、ポリーニらと並んで、ベストを争そうもの。



ギレリスが残したピアノ・ソナタは質実剛健。抑制された表現のなかにも叙情性と繊細さをも兼ね備えていて、誠実さと澄みきった美しさを感じさせる。「最もベートーヴェンらしい3大ソナタを優秀録音で聴きたい」という方には、真っ先にこの盤をオススメしたいです。



輸入盤【西独盤】盤面傷無し　15

レーベル内周部すれあり

内周部に音質向上目的の緑色ペイントあり（写真4枚目）



＊まとめ買い値引き致します(要事前コメント)