・パソコンにダビングしたのみで１回きりの使用
・プラケースにややすれがあるので、「目立った傷や汚れなし」にしています。
・輸入盤

「レビューより」
・ディスク中白眉は何と言っても「クラリネット協奏曲」であろう。モーツァルトが最晩年に書いた傑作であり、優しく透明な旋律の中に静かな諦念と哀愁のたゆたう、稀有に複雑な表情を持った作品である。ベームは繰り返される牧歌的な旋律を慈しむようにゆったりとしたテンポを取る。ベームが敷いた最高級の絨毯の上で踊るのは往年の名手・プリンツ。クラリネットという楽器の最も澄み切った音色だけを慎重に選んだかのようなケレン味のない演奏は、この優しい音楽に限りなく相応しい。

・今まで聴いたどの演奏よりも素晴らしい震えるような名演。特に第2楽章は、非常に素晴らしい。クラリネット協奏曲以外も良い演奏。

・オーケストラも然ることながら、独奏を担うクラリネット、オーボエ、ファゴットの音色が素晴らしいですね。私の並以下の再生装置でも、感心頻りです。単に綺麗、美しいに止まらず、正に演奏を目の前にしているようです。モーツァルトはその才能故に、数々の楽器の協奏曲を創っていますが、その何れもを聴きたくなりました。

・いわゆる管楽器のソロ奏者による協奏曲演奏とは一味違う、かつてのウィーンフィルの首席奏者の名人たちをソリストに、ウィーンフィルの黄金のアンサンブルをバックにした、室内楽的協奏曲演奏を堪能することができました。
このような気品に満ちたモーツァルト演奏は、今日ではなかなか聞けませんね。素晴らしいＣＤだと思います。