著者：ロジャー・ゼラズニー

　「キャメロット最後の守護者」　1984年

　マーリンの魔力に捕らえられ永遠に生きるものとして聖杯探索の旅の果に現代に生きるランスロット、キャメロット最後の守護者となった彼を華麗に描く表題作。

宇宙海賊となった男の心の軌跡を描く「復讐の女神」など、さまざまな顔をもつゼラズニーが、その本領を発揮するヴァラエティ豊かに贈る傑作短編集



　「伝導の書に捧げる薔薇」　　　1976年

　荒涼たる大地に刻まれた火星人の歴史と伝承、地球人としてはじめて、その神秘の扉を開くことに成功した若き詩人と、美しい火星の舞姫とのあいだにめばえた悲しくも美しい愛の詩「伝道の書に捧げる薔薇」大型作家ゼラズニイが華々しい活躍を演じた60年代後半の代表作15編を収録した短編集。



著者：ポール・アンダースン

　「処女惑星」　　　　　　　　　1973年

　一人乗りの宇宙船で冒険に乗り題した探検家が、異常現象に巻き込まれ、女性だけの惑星に漂着する。彼女たちは300年前に漂着した宇宙船の生き残りで、時を経て鉄器時代に退化していた。しかも処女生殖装置を操る特権階級に支配された惑星であった。動乱の渦中に飛び込んだ探検家の痛快無比なSFアドベンチャー。

　「時の歩廊」　　　　　　　　　1979年

　不当な殺人容疑で逮捕された主人公は、若く美しい見知らぬ女の尽力で釈放された。その女からユトランド半島の地下道の探索を依頼され、森林の奥深くの地下道からふたたび地上に戻ると、そこは2000年前のユトランド半島だった。時の支配をめぐって熾烈な戦いをつづける二大勢力。その時間戦争に巻き込まれた主人公の運命は。



著者：パトリシア・A・マキリップ

　「妖女サイベルの呼び声」　　　1979年

　祖先の魔術師が呼び集めた幻獣と共に、四代目魔術師サイベルは、エルド山奥深く魔術の修行に励んでいた。ところが赤児を連れた騎士の出現に、サイベルの運命は狂い始める。その赤児こそ、彼女の甥であり、エルドウォルド国の王子なのだ。陰謀渦巻く王位継承の戦いに巻き込まれて、人の世の愛と憎しみを知り始めるサイベルの心理をモダンファンタジーの俊英が描く世界幻想文学大賞受賞作。



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