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1.Staley Cowell Trio/Illusion Suite
1970年代に設立した黒人専門のインディペンデント・レーベルStrata-Eastの創立者の1人で、ジャズ、レアグルーヴでいまだに高い人気を誇るピアニスト、スタンリー・カウエル。これは1972年にECMに吹き込んだピアノ・トリオによるスピリチュアル・ジャズ傑作アルバムです。全曲カウエルの作品で、中でも後々再演されることになる名曲Maimounからスタート、スタンリー・クラーク（b）、ジミー・ポップス（ds）という3人の実力派が素晴らしいインプロビゼーションを展開。流麗なタッチと静謐にして躍動感を持ち心の内面に迫る深々とした陰翳感はカウエルならではのものです。このレーベルにはヨーロッパの名手達による清冽な作品が多数ありますがこのカウエル・トリオから漂うブラックネスは一味違うものです。
Germany Original ECM 1026 stereo
6300円

2.Terje Rypdal
北欧ノルウェーのベテランギタリスト、テリア・ルピダルのリーダーアルバムです。1971年ノルウェーのオスロで吹き込まれたものでヨーロッパ・ジャズの高い水準を示しています。メンバーはヤン・ガルバレク（ts,f,cl）、ボボ・ステンソン（elp）、アリルド・アンデルセン（b）、ヤン・クリステンセン（perc）他、現地の一流メンバーが参加しています。ベース、ドラムに浮遊感のあるギターが絡むミステリアスなエレクトリック・サウンドKeep it Like That-Tightから始まり神秘的でカラフルなRainbow、ミステリアスな流れに女性のヴォィスが漂う、どこか当時のエレクトリック・マイルス、チック・コリアのリターン・トゥ・フォレバーを思わせるドープなElectric Fantasy など、ルピダルのカラフルな音世界が展開、今でもレアグルーヴとして聴ける素晴らしい内容です。
かつてアメリカのジャズメンが多数渡欧し現地の優れたミュージシャンと交流、お互いに影響を与えていますがアメリカとはまた違う独特の雰囲気を持つヨーロッパ・ジャズをお楽しみください。
Germany Original ECM 1016 ST stereo
4600-500=4100円