ベートーヴェン

①ピアノ協奏曲第5番変ホ長調 op.73『皇帝』

　エレーヌ・グリモー（ピアノ）

　指揮：ウラディーミル・ユロフスキ

　シュターツカペレ・ドレスデン

　録音：2006年12月ドレスデン、ルカ教会

②ピアノ・ソナタ第28番イ長調 op.101

　エレーヌ・グリモー（ピアノ）

　録音：2007年7月ベルリン



特典盤ＤＶＤ

・ビハインド・ザ・シーン（収録風景）

・『クレド』（ペルト／ベートーヴェン／コリリアーノ）

・ミュージック・クリップ（バッハ：前奏曲ハ長調 BWV.846抜粋）



グリモーによるベートーヴェンは、既にマズア指揮ニューヨーク・フィルとの第４番があり、今回は協奏曲録音の第２弾。前回も、ピアノ・ソナタ第30＆31番と組み合わされていたように、今回もソナタ第28番とのカップリング。ベートーヴェンのピアノ協奏曲の頂点ともいうべき第５番『皇帝』を採り上げることで、さらにこの作曲家との相性のよさを明らかになっています。共演するシュターツカペレ・ドレスデンは、インターナショナル化が進むドイツのオーケストラの中で、最もドイツ的と言ってよいふくよかで温かい音を出す団体です。指揮のユロフスキにも要注目。2021年からバイエルン国立歌劇場音楽総監督。現在最も目を離せない指揮者のひとりです。



『皇帝』は情熱的な演奏。ピアノもオーケストラも少し自由奔放なところがあってなかなか面白い。情熱的といってもメリハリが利いていてなかなか雄弁。ソナタ第28番は“深遠な世界へ誘う”超名演。2曲とも今までに聴いたことが無いほどの優秀な録音。



グリモーも「皇帝」は、そのニックネームにふさわしい大変豪華できらびやかなものです。CDを買って、スピーカーから音を出す以前にはこのように豪華な雰囲気を醸し出す演奏をグリモーがしているとは想像していませんでした。パワフルでもあり、我々リスナーが何となく「『皇帝』ってこういう曲だよな」とイメージし、期待を寄せるところを余すことなくグリモーのピアノが表現しています。華があって、実にすばらしい。聴いていてわくわくさせられます。「皇帝」らしい「皇帝」です。ルカ教会でのスタジオ録音だけに聴き手には表現の細部まで明確に伝わってきます。



輸入盤、盤面傷無し

開封済みですが新品に近い美品です



＊まとめ買い値引き致します(要事前コメント)