モーツァルト

①クラリネット協奏曲 イ長調 K.622

②フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K. 299



アルフレート・プリンツ（クラリネット）

ヴォルフガング・シュルツ（フルート）

ニカノール・サバレタ （ハープ）

指揮：カール・ベーム

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

録音：1972年①、1975年②



「ベームが考えるだけでオーケストラはそのように演奏する」とまで言われたウィーン・フィルの主要メンバーが奏でるモーツァルトの珠玉の協奏曲2曲の組み合わせです。当時既に最盛期は過ぎていたにせよ、芸術家として独特の高みへと到達していたベームという指揮者の円熟した音楽に安心して身を浸すことができます。



モーツァルトが最晩年に書いた傑作「クラリネット協奏曲」は、優しく透明な旋律の中に静かな諦念と哀愁のたゆたう、稀有に複雑な表情を持った作品です。ベームは繰り返される牧歌的な旋律を慈しむようにゆったりとしたテンポを取ります。ベームが敷いた最高級の絨毯の上で踊るのは往年の名手・プリンツ。クラリネットという楽器の最も澄み切った音色だけを慎重に選んだかのようなケレン味のない演奏は、この優しい音楽に限りなく相応しいです。これほど心の安らぎをおぼえる演奏はそうはありません。



「フルートとハープのための協奏曲」はフランス風の典雅な趣を湛えたギャラントな魅力に溢れる、ロココ文化を美しく反映させた名曲です。フルート独奏はシュルツ、ハープはサバレタが務め、ベームの指揮がソロを堅固に支えています。第2楽章でのフルートとハープのかけあいは、静かな感動で涙がとまらないほどです。ウィーン情緒にあふれた古き良き時代のウィーンの香りをいっぱいにたたえたモーツァルトです。



国内盤、帯無し、盤面傷無し　3

プラケース少しすれ



＊まとめ買い値引き致します(要事前コメント)

2枚購入→150円引き、3枚購入→300円引き

4枚購入→450円引き、10点以上は全品150円引き