不滅の人気を誇るジャズピアニスト、ビル・エヴァンスの記念すべき初リーダーアルバムです。
1956年9月の録音でテディ・コティック（b）、ポール・モチアン（ds）という実力派トリオ編成で、特にモチアンは後のトリオでも長くドラムを務めることになります。この時点のエヴァンス・トリオは後々のような三位一体のインタープレイには至っていないものの随所にフレッシュで卓越したセンスを見せており将来の変貌を予感させます。このアルバムではエヴァンスが自作の3曲を提供していますが短編の習作のような佳曲Waltz for Debbyに注目です。優れた先人の影響を受けながらエヴァンスが自身のスタイルを確立して行く時期の貴重な記録を聴くことができます。
US Riverside RLP12-223 mono 国内復刻盤
オリジナルは1956年リリースですが本盤は1975年の国内復刻盤ながらオリジナルデザインを使用したジャケットは経年劣化は少なく盤もノイズはわずかで良好な状態です。モノトーンのジャケットデザインも秀逸です。