１２月中に出品を終了致します。
以後、出品する事は御座いません。

1989年度会計
Gスペックで最初の納入品

サイズ:SMALL
リブニット:ウール
ポケット袋地:ウール混紡
ファスナー:SCOVILL
ペンホルダー:欠損
重量:約1キロ
目立つ汚れや傷は無し

生地にクタリ無く、リブ虫食いやZIP塗装の摩耗無く、使用頻度少なめ。
'89年度のMA-1はリブニットの素材が粗く、未使用品でも伸びが見られ、この品も裾に伸びが有りますが、着用に違和感ありません。
クリーニング済み。

Gスペックの中綿は、シンサレートの片面(身体側)をコットンガーゼで覆い、ナイロン裏地と共にキルティングした構造で、軽量かつウールパイルを凌ぐ保温性を期待出来ます。
尚、同じ化繊中綿のFスペックは、中綿の両面をコットンガーゼで覆い、ひょうたんキルトで縫製していますが、繊維がGスペックとは異なり、旧来のダクロン繊維かと思います。
素材にウールやコットンを使用しているのは、静電気や難炎対策と思われます。

近年、各ブランドがGスペックに基づく市販品を制作していますが、別素材で薄手だったり、シンサレート製であってもコットンガーゼは付きません。
同じALPHA社製であっても、市販用は簡略化品です。軍用と市販用でパーツを共用し、見た目は同等の年代品も有りましたが、特に'90年代の一大ブームの頃は大量増産で素材が薄手であり、違いを体感頂けるでしょう。

'89年度から後は、'93年度にORCHARD社が契約し、放出品として流通している品の大半は、市販用か軍売店用の簡略化品です。白ラベルは軍用品と混用されており、MADE IN U.S.A.記載の有無は当てになりません。
'94年度以降は、私が知る限り'00年度まで、ほぼ毎年度ALPHA社が契約し、'95年度のイスラエル空軍用(オレンジ裏地で肩エポレット付き)は、少数が市販されました。

SMALLサイズは、ORCHARD社の簡略化品を除いて、この'89年度以外で放出品を見た事が有りません。
'94年度以降は、全てのサイズが発注された訳でなく、Lサイズのみ発注など、限定されていた様です。
Gスペックは総生産数が少ない為か、特に'94年度以降の放出品は、極めて稀です。
またグランドクルー用の為、酷使され状態の良い品は少なく、パイロット用よりも希少な品です。