川端康成の以下の日本近代文学館発行の復刻版2刷セットです。



１・「雪国」　昭和１２年６月に創元社より初版発行された「雪国」の復刻版で、昭和４４年9月初版発行です。



「『『雪国』は名作として国内外で名高い。雪国を訪れた男が、温泉町でひたむきに生きる女たちの諸相、ゆらめき、定めない命の各瞬間の純粋を見つめる物語[1]。愛し生きる女の情熱の美しく哀しい徒労が、男の虚無に研ぎ澄まされた鏡のような心理の抒情に映されながら、美的に抽出されて描かれている。1935年（昭和10年）から各雑誌に断続的に断章が書きつがれ、初版単行本刊行時の1937年（昭和12年）7月に文芸懇話会賞を受賞した。その後も約13年の歳月が傾けられて最終的な完成に至った。」『ウィキペディア（Wikipedia）』



２・「伊豆の踊子」　昭和２年３月に金星堂より初版発行された「伊豆の踊子」の復刻版で昭和５６年５月２１刷発行です。



「伊豆の踊子」は、伊豆の美しい風趣を背景として、一高生の「私」が一人旅で踊子一行に会い、旅情を慰められ、ともに旅をすることにより、いじけ歪めれたた孤児根性が和らげられてゆく過程が青春の抒情詩的物語として展開されている。この作品は、川端が一高生活二年の時、大正七年の秋に初めて伊豆に旅した体験に基づいている。その体験は一高時代「校友会雑誌」に発表した唯一の作品「ちよ」のなかに書き込まれている。すなわち「伊豆の踊子」の原型は「ちよ」に見出される。（後略）「名著復刻全集解題集より」　※「ちよ」を収録している「婚礼と葬礼」も出品しています。



両冊とも経年のヤケもほとんどなく、シミや汚れ、書き込み、シールの剥がし跡、蔵書印などもありません。

古書であることをご理解の上、購入のご検討をお願いいたします。