最晩年ドリュが自らへの挽歌を秘かに綴り、死後61年に刊行され、ドリュ復権の口火を切った遺言的手記『秘められた物語』。恋の破局と友情の破綻が重なる生涯の分岐点に末期の眼をむけた『ローマ風幕間劇』。

ドリュ・ラ・ロシェル
1893年～1945年。フランスの作家。第一次大戦の兵役から帰還後エッセイ、小説を発表し始める。ヨーロッパを堕落から再生する思想としてファシズムを評価し、対独協力者となった。パリ解放後逮捕状が出たが、潜伏していたパリで自殺。

昭和62年5月1日初版。国書刊行会。
平岡篤頼訳　　高橋治男訳

中は書き込み等なくきれいです。カバー等には色の変色や小さな折れ等あります。長期自宅保管の中古本であることにご理解いただける方のみお願いいたします。