ヒトラーの馬を奪還せよ　美術探偵、ナチ地下世界を往く アルテュール・ブラント／著　安原和見／訳
ヒトラーの馬を奪還せよ　――美術探偵、ナチ地下世界を往く (単行本 )

著作者：アルテュール・ブラント／著　安原和見／訳
出版者名：筑摩書房
出版年月：2023/7/28
商品形態：３０３Ｐ　１９ｃｍ
原書名：原タイトル：ＤＥ　ＰＡＡＲＤＥＮ　ＶＡＮ　ＨＩＴＬＥＲ（重訳）　原タイトル：Ｈｉｔｌｅｒ’ｓ　Ｈｏｒｓｅｓ

本書は、もうこの世に存在しないとされてきたある美術品をめぐり、
ミステリ小説・映画を凌駕するほどのスリリングな展開をみせた事件の一部始終を記したものである。
数々の盗難美術品を発見し〈美術界のインディ・ジョーンズ〉の異名を取る著者が、
アート闇市場の深奥に迫る緊迫のノンフィクション！
事実は小説よりも奇なり。

第二次大戦時、ヒトラー総統の官邸前には高さ3メートルを超える一対の馬が偉容を誇っていた。ナチスお抱えの名匠の手になるブロンズ像の傑作だ。ベルリン陥落時に破壊されたと信じられていたその「馬」が、密かに売りに出されているという。 重さ1トンの巨像が数十年ものあいだ、誰にも知られず隠しおおせるはずがない。半信半疑で調査にとりかかった著者の前に現れる怪しい人脈。元秘密警察、旧ソ連KGB、謎の大富豪、ネオナチ……まさか、この「馬」は本物なのか？！

これは面白い！ 美術好きばかりでなく、世界史好き、とりわけ第2次世界大戦に関心のある人には必読書といっていいだろう。「事実は小説より奇なり」を地でゆく展開に、正直、読んでいて「本当にこんなことが？」と何度も疑いかけたほどだ。最後の最後まではらはらさせられる。
―中野京子（ドイツ文学者／日本経済新聞書評より）

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