「六合目の仇討」
新田 次郎
発行　新潮文庫（昭和59年9月 初版）
定価　400円
◎経年によるヤケ、シミ、汚れ等があり
　ます。通読には支障ありません。
◎栞紐がちぎれてありません。
◎小口にシミがあります。（写真参照）
〈目次〉　12作品
六合目の仇討／近藤富士／関の小万
生人形／賄　賂／ふゆたの鶴／指
島名主／伊賀越え／太田道灌の最期
仁田四郎忠常異聞／意地ぬ出んじら

江戸後期、西神田を出発した富士詣での先達をつとめる町人・八兵衛には、幼な馴染みのぬいをめぐる苦渋の過去があった……十年前に武士を捨てた男への復讐劇が、富士山中腹に展開される表題作。蝦夷地北辺の警衛に功のあった近藤重蔵の失脚を描く「近藤富士」、ほかに「関の小万」「冬田の鶴」「指」「太田道灌の最期」「生人形」「賄賂」「島名主」「伊賀越え」「仁田四郎忠常異聞」「意地ぬ出んじら」の、歴史に材をとり、そこに生きた人々の姿を見据える12編。

「からかご大名」
新田 次郎
発行　新潮文庫（昭和63年9月 10刷）
定価　400円
◎経年によるヤケ、シミ、汚れ等があり
　ます。通読には支障ありません。
◎天・小口・地にシミがあります。
◎表紙カバー裏側にシワ傷があります。
（いずれも写真参照下さい）
〈目次〉　10作品
からかご大名／元寇秘話
弾丸よけ竹束之介／仏桑華／首　様
異人二拾一人／巴旦島漂流記
絵島の日記／駒ケ岳開山
諏訪二の丸騒動

三島宿のはずれで大名行列の供先を横切ったために、六歳の少女が斬られた。名主、和尚の助命嘆願の甲斐もなく……。一つの事件が引き起す波紋を追い、人間関係の複雑さに光をあてた表題作。蒙古襲来の史実に添い、肥前松浦党の戦いと情報活動を描いた「元寇秘話」。他に「弾丸よけ竹束之介」「首様」「駒ヶ岳開山」など様々な時代、階層の人間の生に視点を据え、その本質を衝く１０編。

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