今回の出品は、フジミ 1/24 エンスージアストシリーズ No.10 ポルシェ 911 '74 Carrera RS3.0 です。

あまりにも有名な911 (ドイツ語：neun-elf / ノイン・エルフ)は、ドイツの自動車メーカーポルシェが1964年から製造・販売しているスポーツカーです。1964年の発表以来、現在に至るまで第一級の走行性能を持つスポーツカーとして知られており、ポルシェのフラグシップモデルとしての座を担っています。デビュー当初から一貫して「水平対向6気筒のリアエンジン車」という構成を保っており、21世紀の現在では数少なくなったリアエンジンの量産車として異色の存在です。また、1990年代まで四輪車では数少なくなっていた空冷エンジンを搭載していたことでも知られています。時代に応じて多少の変化はありますが、ファストバックの車体形状と丸型ヘッドライトは、デビュー以来不変です。1974年登場の911カレラRS2.7の進化形が911カレラRS3.0です。73カレラRSで取得したホモロゲーションを維持する為に1974年に109台だけ限定生産された希少モデルです。ポルシェ911にカブリオレが初めて設定されたのは意外に遅く、1983年。930型と呼ばれる2代目からとなります。

キットは「まるで1/12のビッグスケール並みの精密さ」と評されたフジミ渾身のエンスージアストモデルシリーズの十作目です。年代物パッケージをご覧になれば判りますが初期ロット製品はベースにPORSCHEの文字が浮き彫りになっている凝ったもので、これだけでも高級感を感じたものです。内容もスペアタイヤ他を収納したフロント部（何と純正のオイル缶迄収納）、単体展示も出来た精密なエンジン・ギヤボックス、前後サスペンション、ホイールハブによるタイヤ・ホイール装着等、スケールの限界を超えた超絶モデルとなっています。有り難い事に現在でもRSシリーズで再販されていますが、やはり、金型の傷みもあり、初期ロット品が遥かに勝ります。キットは経年はありますが冷暗所で大切に保管してきましたので良好なコンデイションと思います。