福寿海【ふくじゅかい】
掛け軸や茶道で「福寿海無量」という言葉をよく目にしますが「幸福の溜まった海が無限に広がる様」という意味で、観音経からの出典です。

墨裏面は福の溜まった海の波を金箔で表現してあります。

油煙墨で書かれた文字は1000年以上残ります。墨汁や他の筆記材の追随を許さない圧倒的な耐久性です。

さらに微粒子油煙が木や紙の繊維の奥深くへ浸透して膠で固まった文字は消えることはありません。

この菜種油煙墨は高純度で煤の粒子が細かいため、文字に艶やかな光沢と深みがでます。そしてほぼ永遠に残ります。

油煙墨は油の種類によって墨の色が微妙に違ってきます。
菜種油、胡麻油、桐油、椿油とさまざまですが、菜種油煙を用いて作られた墨は粒子の細かさと赤茶系の艶と深み、適度な粘りでとても人気があります。

日本で油煙墨がつくられるようになったのは、鎌倉時代です。その後、豊臣秀吉が朱印船貿易で、中国から菜種油を輸入したのが始まりです。今では菜種油煙墨は量の多さと品質の高さで、油煙墨の中心的存在になっています。

濃墨では艶と光沢のある純黒、淡墨はやや赤茶系の墨色です。
枯れた古墨は特に漢字の作品用として最適です。
また微粒子なので線の細いかな書にもおすすめします。

定価12,600円（税込）の品。

サイズ約
130×33×15mm
重さ約78ｇ
※新品未使用 桐箱入り。写真が実物です。

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