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２０１８年１１月に砂子屋書房から初版発行された、歌人足立香子さんの歌集「蝸牛」です。定価は３，０００円＋税です。

#文学 #詩歌 #短歌 #歌集 #足立香子 #砂子屋書房

平井弘「面とのっぺらぼう」より
〈のっぺらぼう〉覚えし幼ねぇやってみてよと言うてのっぺらぼう　
〈奇想〉ともみえたものが、これが短歌だという目鼻立ちのない「のっぺらぼう」というこの人の立ち位置なら、〈美意識〉が探り当てた「面」こそ、そのひとつの結実ともいえるだろう。

【収録歌より】

少しばかり思いを深くしたせいです胸のあたりの有精卵は

陽の緑に躰はしゃわしゃわと濯がれて若葉に遊ぶわたしは雀

脅し水にてひといきに黙らせる浮き足だちておりし豆腐を

余暇なんかなかった父は見なかっただろうなヴェールのような花雲

カレンダー大きく破り損なえばみずうみはもう波立つ海辺

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他にも多くの書籍や雑誌などを出品いたしておりますので、そちらも是非ご覧ください。