サイズ：径7、高4ｃｍ前後



出自は煎茶碗で今品はその離れで酒盃として残されたと見ます



湖東焼と九谷焼の密接な関係は周知のことと存じます

今品も九谷製の可能性が残りますが精緻な絵付け高台の作風、

磁器の質感などから湖東焼の作品である可能性が高いものと

見立てた次第です

湖東銘並びに湖東作家名はございませんが

遺品作品として「角福」銘も伝えられることから

写真にてご納得の方のご購入をお願い致します



デザインは側面に白抜きで金彩で囲まれた円が３個

口縁周りにも金彩で縁取りが施されています



側面の余白には赤絵の渦巻紋で埋められています

写真の通り精緻な渦巻き紋で目が痛くなる程です

底部の高台内には赤で角福銘



見込みに小さな降り物痕

カケやヒビ等は有りません



＜余談ですが＞

伊万里などで絵付け前の染付作品

枠が空いた仕掛作品がございます

しかしこの作品は金彩と赤絵のみの作品です

色絵作品において融点の低い金彩や赤絵は

最終段階の釉薬なのでこの後に彩色する色は無い筈です

従って作品の円窓は当初からの狙いで残されたものと考えます



種類...磁器

種類...酒器

種類...お猪口

焼き物...九谷焼