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「近代工芸案内」は2005年三重県立美術館開催の
東京国立近代美術館所蔵品による
「名品でたどる近代工芸のあゆみ」展の図録として使われました。

　日本の工芸は長い歴史の間に培われた繊細微妙な技術を保ちながら近代に入ってもそのふさわしいあり方を模索することで発展してきた。
明治時代、海外での万国博覧会への出品作品や輸出工芸作品にみられるようなきわめて複雑で精緻な技術中心の作品。
明治末期、芸術家としての美術作品を作ろうとする動きが出てきた。アール・ヌーヴォーなどの外国の美術様式をとり入れた作品。
大正から昭和初期、アール・デコや構成主義の影響。民芸運動が興る。
第二次大戦後、官展の流れをくむ日展、文化財保護法を基盤とする日本伝統工芸展、実用性を重視したクラフト、オブジェとしての工芸をこころざす新しい傾向など、さまざまな運動が活発になった。
今回の展覧会はこうした複雑で多岐にわたる日本近代工芸の流れを東京国立近代美術館所蔵の名品約100点でたどってみようとした。

裏表紙に凹みが見られます。（画像8）
長年の保管品です。見落としているものがあるかもしれません。ご了承ください。
三重県立美術館のパンフレットもお付けします。（画像11〜15）
中古品をご理解の上ご検討ください。