●江戸明治和本●〈増補頭書〉手紙之文書［尊円流手紙之文書］（簡略版）

【判型】半紙本1冊。縦219粍。

【作者】千葉某書。

【年代等】嘉永元年8月再刊。［山形］北条忠兵衛（崑崙堂）ほか板。

【備考】分類「往来物」。『〈増補頭書〉手紙之文書』増補版は、嘉永元年以前初刊『手紙之文書』（「年始之文」から「宮参の文・同返事」までの往復58通収録＊簡略版）に、「元服怡の文」「縁組相談の文」「聟養子貰状」「妻貰状」など27通の消息文と、「金子借用証文」から「譲状」までの9通の証文類を増補した用文章（全体で消息例文85通、証文文例9通収録）。本文を5行・付訓（漢語に左訓）で記す。増補部分も基本的には同体裁で、頭書に本文要語の類語を載せる。また、本文や頭書の数カ所に書簡作法に関する説明や図解を挿む。なお、簡略版には刊年・筆者名を記さないが、増補版にはその旨記載する。

★原装・題簽付・状態概ね良好（表紙やや汚損・本文ややシミ）。稀書（全国に所蔵数カ所（国文学研究資料館DB））。【参考価格（初出品時の相場）：日本の古本屋で、虫損本が、3,780円】。