鉱物名:ヤマトビカリア(Vicarya japonica)
産地:岡山県奈義町
時代:新生代新第三紀中新世
分類:軟体動物門 腹足綱 中腹足目 ウミニナ科
地層:勝田層群吉野層
大きさ:21mm×17mm×15mm　　　　　　　　　　　　　　
18.5mm×13mm×13mm
　 15mm×15mm×13.5mm
重さ:11.66g/58.25ct　※3つ合わせて

とんがり帽子にイボイボの螺旋階段が魅力な姿のビカリア。ビカリアは現在のウミニナの仲間で、すでに絶滅した巻貝です。
ビカリアは、古第三紀始新世に出現し、新第三紀中新世まで生息しましたが、日本では中新世の１６００万～１５００万年前ころに堆積した地層だけに見られます。そのころの日本列島は、今よりもずっと暖かく、熱帯～亜熱帯の気候でした。
日本を代表する示準化石の一つです。
貝殻の内部がメノウやオパールあるいは方解石に置き換わった美しいものは、江戸時代から「月のおさがり」と呼ばれていました。
「月のおさがり」というのは、おもしろいことに「お月さまのウンコ」と言う意味で、この化石の形からそのような情緒のある呼び方をされているようです。岐阜県の月吉神社では、月のおさがりとして祭られています。

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