YAMAHAの1971年製、日本を代表する名工のひとり江崎秀行によるオール単板クラシックギターです。
湿度にも気を使い保管、コレクションしておりました。

1967年からグランドコンサートシリーズが発売され、当時の初期シリーズはGC-5, GC-7, GC-10がハカランダ（ブラジリアンローズウッド）を使用した総単板でした。
当出品ギターはGC-10Dですが、GC-10とほぼ同じグレードです。

通常、YAMAHAではこれら初期のGCは製作者のサインが無いのですが、1971年頃からサインがラベルに書かれ始めたようで、江崎氏の名前が書かれています。

1970年頃YAMAHAは今では入手困難の最高峰、柾目ハカランダを使用していました。
現行のYAMAHAの最上機種は定価185万円ですが、それですらカタログでは柾目は使われていません。
つまり、1970年前後はハカランダ使用ギターの『黄金期』と言えます。

【感想】
私自身、GC-5, GC-7も持っていました。
これらもハカランダ仕様のオール単板で素晴らしいのですが、やはり最高峰のGC-10Dとなると１段階レベルがあがり、特に重厚感、サステイン、遠達性に差が出ます。

個人的には、このGC-10Dは河野賢の70年代のハカランダ（ブラジリアンローズ）No.20と同レベルと感じました。

【状態】
ネックはほぼストレートで、ボディ割れもなくフレットも９割以上は残っていそうです。

弦高は12フレットにて６弦4.0mm、1弦3.2mmほどで適正です。
オリジナルのペグも非常によく回りますので、あえて交換する必要は感じませんでした。

【相場】
江崎氏のハカランダは新品を買うと110万円以上となっております。江崎氏のハカランダは中古でも35万円を下回ることは滅多にないほど人気です。

ちなみにデジマートで、誰の製作か分からないサイン無しで弦高が1弦側で4.0mm、6弦側で5.0mmとめちゃくちゃ高いGC-10でさえ29万8000円で売られています。

私の出品ギターは弦高は適正ですし、サドルもオリジナルのものよりもグレードアップした最高級材（牙）に変更しています。何より江崎氏のサインがありますので、再販価値は上がっていく可能性すらあります。

【追伸】
今週で購入ご希望の方がいないようなら、出品を取り消します。