書名：詩集 観音　序文・丸山薫

著者：加藤千晴

発行：昭和21年６月５日

発行所：臼井書房



加藤千晴（本名：平治）は、明治37年9月19日うまれ、山形県酒田市出身。大正15年、青山学院卒業後、文学の道を志す。昭和3年、京都に住む兄の丈策宅に同居・寄宿。昭和5年、京都の第三高等学校事務局に就職。昭和16年、眼病進行のため第三高等学校事務局退職。昭和17年、第一詩集『宣告』を自費出版。「四季」「西日本」「詩風土」などに詩を発表。昭和21年、第二詩集『観音』を臼井喜之介の臼井書房から刊行。昭和22年、京都より酒田に帰る。昭和24年ごろ完全に失明、昭和26年4月24日、失意のなかで死去。

平成16年4月『加藤千晴詩集』、平成18年5月『加藤千晴詩集Ⅱ』が、酒田市の加藤千晴詩集刊行会から発行されている。

兄・丈策は、慶応義塾予科に学び、教職や農業に従事しながら絵を描きつづけ、画集『田園隣人讃』がある。



出品商品はカバー付きの本ですが、擦れ、焼け、汚れ、破れなどがあり、カバーの状態は良くありません。

本体の天地小口やページ面の三方の端に焼けがあり、染みなども見られますが、書き込みや線引き、折れ、破れなどはなく、経年を考えればおおむね良好です。

なお、タイトルページにミトメ印が押されています。