１９世紀中期以降に始まった北米での毛皮貿易により、インディアンに毛織物（ブランケット）が伝わりました。
当初はイギリスなどから持ち込まれたヨーロッパテイストのブランケットがトレードの主流でしたが、１９世紀後半からインディアンのテイストを取り入れたブランケットが好まれるようになります。
最初は色鮮やかなボーダーや、文字やマークを取り入れたものでしたが、装飾用や儀礼用としてブランケットを使うようになったインディアンのニーズに応えるように、複雑なネイティブパターンで織られるようになりました。
こうして、あのカラフルで独特な模様のインディアンブランケットが登場するわけです。

今回、フリーホイーラーズが作るインディアンブランケットのベストは、１９００年代～３０年代に作られた良質のインディアンブランケットをベースにして、素材感、柄、色合いに拘ったブランケットを織ることから初めています。
横糸にウール、縦糸にコットンで織り上げたブランケットは、油が抜けたようなカスっとした独特な肌触りで、ビンテージのブランケットのような風合いが雰囲気抜群です。
カラーリングは、ネイビー×レッド×ブラウンと色鮮やかなものになりますが、インディアンブランケット特有の自然が持つ色合いを巧みに表現しており、見た目以上にコーディネートし易く、良いアクセントになります。
もちろん、贅沢なパネル取りで仕上げており、ベスト一着に３枚のブランケットを使用しています。
アウトステッチで表現したポケットや、太目のパイピング処理、ナットボタンなど、全体の雰囲気、バランスを考えた良い仕上がりとなっています。
ラベルは、架空のブランケットブランド「マッケンジーウーレンミルズ」がアウトドアブランド「バッファローブランド」にブランケットを供給し出来上がったベストという設定のＷネームになり、当時の製作背景が感じれて楽しいですね。
ネイティブスタイルはもちろん、ワークやアウトドア、カントリーなど様々なスタイルにマッチし、良いアクセントになりますので、サドルロックベストが有れば、お手持ちのワードローブの世界がグンと広がるはずです。
サドルロックは、トレーディングポストの重要拠点であったアストリア砦へ、陸路から物資を運ぶ為に開拓された道「オレンゴントレイル」の道中に現れる岩山で、サドル（鞍）の形に似ていることから名付けられています。