山折哲雄　講談社学術文庫　2冊セット

①日本仏教思想論序説
　昭和62年3刷　
　釈迦であれ親鸞であれ、歴史上の偉大なカリスマは、いかにして独自の宗教意識を経験したのか。同時に、その宗教体験の原質といったものを普遍的なものにまで高めるため、いかなる努力が払われたのか。本書は、このような宗教のもつ「歴史」と「思想」の二面性を「神秘と禁欲」及び「象徴」の二大テーマのもとに、豊富な事例を巧みに織りこみながら分析・解明した。かつてない斬新な発想かつ大胆な試みとして注目された宗教思想論。

②日本仏教思想の源流
　昭和62年第1刷
　本書は、日本の仏教史上に登場する代表的なカリスマたちがいかにして自らの宗教意識を体得したかを探る。空海における密教的な神秘思想、独得の密教解釈で新風を起こした党鍵、道元の『正法眼蔵』の哲学的詩備と白楽天の詩的世界の関係、常に「日本国」を発想の根底に据えた日のナショナルな危機意識、風狂僧一休の虚構と真実の世界など、時代的背景と豊富な文献を巧みに駆使して、新仏教誕生に果たした姿を独自の視点から描く。

表紙カバーにスレ、天地にシミ、本文紙にやけなどの経年変化があります。
②のカバー内側には、応募のための切り取りがあります（写真17）。
古本であることを理解の上、
写真にて十分に状態を確認し、購入をご検討ください。